2018年度
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理事会長崎視察(1/18-19)の実施
2019-01-18
1月18-19日、理事会(理事・監事14名参加)による長崎視察が行われた。
今回の視察では、まず、「三菱重工業・長崎造船所」を訪問し、そこの資料館の稲岡チーフマネジャーから、長崎造船所の概要・歴史の説明に始まり、長崎造船所で造られた輸送船・客船・軍艦(戦艦武蔵を含む)の貴重な記録写真や造船に関連する工作機械類等、日本の近代化・発展の歴史の生き証人である数々の展示物を解説いただいた。
この資料館そのものが、世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成施設の1つであり、原子爆弾の爆風にも耐え、120年の風雪に磨かれた建物であり、一同、明治日本の黎明期の発展の原動力となった「ものづくりの魂」に深い感銘を受けた。
また軍艦島(正式名称:端島)の視察では、昨年7月の台風の被害のため上陸こそかなわなかったが、島内での1810年の石炭発見以来の炭鉱の歴史と、主に製鉄向けの良質な石炭を産出し続けた日本近代化への貢献の意味合い、さらに東京ドーム1.3倍の面積に最盛期は5000人強の人々が働き、暮らし、学んでいた、共同コミュニティの実態を学ぶことができた。
同様に、国宝兼世界遺産(文化遺産)となった大浦天主堂の背後にある明治初めに日本を訪れたフランス人宣教師と250年間に亘る隠れキリシタンの人々との出会いに始まる壮大な物語にも初めて接し、感動を受けた。近い将来にローマ教皇が日本を訪問する話が出ているが、そこに繋がる深い水脈が存在することを実感した。
短い時間ではあったが、日本の産業・文化の発展に長崎の果たした役割と意義を再認識し我々の先人の努力に思いを馳せ、我々産業人としてのそれぞれの新年のスタートに当たり清新な決意を新たにさせる視察となった。