本文へ移動

過去の『工作実験解説集』 

手作りコイルでリニアモーターを体験しよう (科学の祭典2012出展)
 どんな工作・実験なの?
    磁力を利用した交通手段であるリニアモーターカーは知っていますね。では、リニアモーターってなんでしょうか。作ったコイルが、磁石のはたらきで、銅線レールの上を動く不思議を体験しましょう。
 
 工作・実験のしかたとコツ
 【用意するもの】
   エナメル銅線(0.5mmφ80cm)、コイル冶具()、紙やすり、ビーズ、銅線(1.2mmφ15cm2本)、木板(5×15×120mm2枚)、厚紙(150×55mm)、ビニールテープ、両面テープ、フェライト磁石数個、単三乾電池2個〔電池ケース入り〕 他
    ()コイル冶具:室内配線カバーの座を10cm位で切断し、厚紙を間に挟んで、背中合せに固定したもの
 
 【工作の仕方】
   (1) コイル冶具を使って、矩形のコイルを巻きます。
   (2) 紙やすりで、コイルの一方の軸線の被覆を全面剥がします。コイルの他方の軸線の被覆は上半分だけ剥がします。板の上でこするとうまくできます。軸線を真っ直ぐにして、コイルのバランスがとれるように調整します。
   (3) 木板〔レール基礎〕の上に銅線を置き、ビニールテープで固定します。テープの端を少し伸ばしておきます。板を厚紙〔レール台〕に両面テープで固定します。
  (4) 銅線レールの端に乾電池を接続します。磁石1個を、レールの端の下に置き、コイルをその上のレールに乗せます。コイルを指で少し動かすと回転します。回転しないときは、コイルの被覆部分の剥がし具合をチェックしてください。
  (5) レールの間に同じ極性の磁石を並べて、コイルを置いてください。コイルが回転しながら、レールの上を移動します。また、異なる極性の磁石を6cm位離して置いてください。コイルが磁石の間を往復します。
 
 気をつけよう
    コイルを動かし続けるとコイルを熱くなります。そのときはレールから外しましょう。

 もっとくわしく知るために
    この工作・実験は、フレミングの左手の法則を利用したものです。
    リニアモーターについては、http://www.tdk.co.jp/techmag/knowledge/200509/index.htm
    今回の工作・実験は「蔵前理科教室ふしぎ不思議(くらりか)」にご協力いただきました。
 
電機・電子・情報通信産業経営者連盟
〒102-0082
東京都千代田区一番町17-4
電機工業会館5階
TEL.03-3556-5896
FAX.03-3556-5897
 
 
0
8
1
9
8
2